作者
Chieko Kazuno,Motohiro NISHIJIMA,Hiroshi Miura,Ikuzo Kamoi
摘要
熱水抽出後の残渣を,0.1M水酸化ナトリウム,次いで0.5M水酸化ナトリウムで抽出した.抽出物は除タンパク後,それぞれゲルろ過による分画・精製を行ない,0.1M水酸化ナトリウム抽出物からはP-4を,0.5M水酸化ナトリウム抽出物からはP-5を得た.P-4及びP-5については,ゲルろ過,及び電気泳動により単一性を確認した.それぞれの旋光度及び赤外吸収スペクトルからβ優位の結合であることが推察された.P-4の分子量は約105000, P-5は約90000であった.P-4の構成糖は,mannose, galactose, glucoseであり,そのモル比は1.0:1.8:4.2であり,P-5はglucanであった.P-4は過ヨウ素酸酸化及びスミス分解,メチル化分析,部分酸加水分解の結果,glucoseの(1→3)結合の直鎖をcoreとし,glucose及びgalactoseの(1→6)結合の分枝を持ち,galactoseの非還元末端はmannoseであることを推定した.また,P-5は過ヨウ素酸酸化,スミス分解,メチル化分析の結果,glucoseの(1→3)結合の直鎖をcoreとし,(1→6)結合の短い枝のある構造であることを推定した.