摘要
本硏究は非同期型授業であるeラ一ニングとmラ一ニング, 及び同期型授業であるリアルタイム型オンライン授業を組み合わせたBlended learningの實踐報告とその改善点を檢討した。一般にBlended learningと言えばオンライン授業に敎室で行う對面授業を組み合わせた學習體制が主であり, リアルタイム型オンライン授業を組み合わせたBlended learningに關する硏究はあまり進められていない。本硏究は非同期型(オンデマンド型)授業にリアルタイム型オンライン授業を組み合わせた Blended learningを行っているCUFS日本語學部の「고급일본어작문(高級日本語作文)」の實踐事例報告を中心に考察を進め, その現狀と問題点を把握し, 今後の課題を明らかにした。一般大學の作文授業では, 近年ピア·レスポンスが活發に實踐されているが, 結局敎師の添削と評價だけが重要になってしまう。そこでまずeラ一ニングでは, 學生が日本語の作文を登錄すると, クラス全體に公開され, 敎師や日本人チュ一タ一の添削を受けられると同時に, 他の學生の作文とその添削も閱覽でき, コメントも自由にできるといったインタラクテイブな活動を强化した。しかし添削や質問の返信までにかかるタイムラグは解決することができないことから, リアルタイムで學生の作文を添削するリアルタイム型オンライン授業を平行したしBlended learningを行っている。本硏究では作文授業の受講生を對象に, リアルタイム型オンライン授業を每回受講している學生がそうではない學生に比べ, どれくらい作文能力が向上しているかを考察した。まず分析1で, 自由作文の誤用數の推移を調査した結果, リアルタイム型オンライン授業參加可否に關わらず, 成績上位グル一プが下位グル一プより誤用數が少なくなっていた。また作文の文章構造の內譯から, 上位グル一プは下位グル一プに比べて積極的に重文や複文を使って作文しているのが分かった。このようにeラ一ニングの短所であるモチベ一ション維持の問題が下位グル一プの學生に顯著にみられた。次に分析2で, 學生の中間試驗と期末試驗の偏差値を調査した結果, 偏差値が上がったのはリアルタイム型オンライン授業參加者と不參加者の兩者二人ずつであった。一方, リアルタイム型オンライン授業は評價と關係なく, また授業時間が決められているなどの理由から出席率が5%と極めて少なく, 今後リアルタイム型オンライン授業の評價方法と義務可否問題が課題である。また敎師の立場では, リアルタイム型オンライン授業を平行して行うことで, 授業コンテンツの製作段階では分からなかった學生の反應をみることができ, 講義の說明不足の解消や練習問題の强化などに反映することができる点で, リアルタイム型オンライン授業と非同期型授業の相乘效果が得られたが, 一方でシステムの不安定さや學生とのパソコンの互換性の問題, OSやアプリケ一ションソフトのバ一ジョンの違いによるトラブルで, 授業が中斷されたり, 円滑に進められないこと, また授業形態に制限があるといった問題がある。すべてオンライン上で行われるBlended learningである以上, テクノロジ一の進展が學習環境に大きく關與しており, 學習環境の改善に向けて敎師だけでなくコンテンツ開發者も一緖に模索していく必要がある。また, 敎師はテクノロジ一があるから使うのではなく, 何のために使うのか, どの場面で使うのかといった觀点による敎育方法に工夫を凝らし, 常に改良していかなければならない。