実験動物を用いてエドバコマブの単回静脈内投与時の血中動態,体内分布,代謝および排泄を検討した.1.ラットに静脈内投与した時,血漿中濃度は用量とともに増加した.また,[3H]エドバコマプを静脈内投与した時の血中動態はエドバコマブ投与時と同様であり,血漿中濃度は二相性に消失したが性差は認められなかった.サルにエドバコマブを点滴静脈内投与した時の消失半減期はラットとほぼ同じであり,ウサギではT1/2βはやや長く種差が認められた.いずれの動物においても,Vdは28~48ml/kgと小さくほぼ血漿量に相当し,エドバコマブは主として血液中に分布することが示された.2.[3H]エドバコマブを静脈内投与した時のラットの組織内放射能濃度は脾臓,肝臓などの細網内皮系組織で比較的高かったがいずれも血漿中濃度より低く,組織移行性が低いことが示された.この成績は,全身オートラジオグラムの成績とほぼ一致した.胸管リンパ液への移行も認められ,リンパ系の体内動態への関与が示唆された.3.ラットに[3H]エドバコマブ静脈内投与した時,血漿中放射能の95%以上がTCA不溶性画分にあり,ゲル濾過クロマトグラフィーにおいても血漿中放射能の90%以上が未変化の[3H]エドバコマブであることが示された.脾臓ホモジネート上清中の放射能はそのほとんどが低分子代謝物であり,脾臓を初めとする細網内皮系組織が本薬の除去機構および代謝に強くかかわっていることが示唆された.4.[3H]エドバコマブは投与後168時間までに投与放射能の約97%(尿96%,糞1%)が排泄され,尿中放射能はすべてTCA可溶性画分に存在し,Lipid A 結合性は認められなかった.