作者
Tetsuro Nishida,Sumitaka Arima,Kitaro Futami,Koichi Yamasaki,Tassei Okamoto,T Koto,Satoshi Tateishi,Shuzo Tateishi,F Hara,Kenya Ohkawara,Kunihiro Kitamura
摘要
1991年12月までの6年半に経験した初発胃癌409例中, 組織学的stage I: 203例, II; 59例, III; 68例, および非切除と絶対非治癒切除を除くstage IV24例を対象とし, stage別に再発因子の検討を行った. 再発率はstage I, 0%, stage II, 14%, stage III, 34%, stage IV50%で, stageの進行とともに有意に上昇した. stage IIでは深達度と浸潤増殖様式, stage IIIではstage IIの因子にBorrmann4型, 腫瘍径, 全周性が加わり, stage IVでは遠隔リンパ節への転移が重要因子であった. stage別の転移リンパ節個数は, 非再発群: 再発群が, stage II, III, IVおのおの2.1個: 6.5個, 6.1個: 12.8個, 12.6個: 27.8個で, 全stageを通して再発の重要因子であった. 再発形式は腹膜, 肝, リンパ節, 血行性遠隔転移の順であった. 手術後再発までの期間は, stage IVが7か月で最短, 血行性遠隔転移は3年で最長であった. stage IIはR2で充分. stage IIIの分化型とstage IVに拡大郭清は効果があった. 腹膜再発防止は拡大郭清のみでは限界があり効果的な補助療法がまたれる.