摘要
Poly[oxy-1,4-phenylenecarbonylimino(chloro-1,4-phenylene)iminocarbony1-1,4-phenylene]を溶媒としてN-メチル-2-ピロリドン(NMP),酸受容体として炭酸リチウムを用いて,クロロ-p-フェミニレンジアミンとビス(4-クロロホルミルフェニル)エーテルから低温溶液重縮合法により合成した。このポリマーフィルムの機械的性質の向上を目的として処理をした。このフィルムは冷延伸できず,また,恒温での熱延伸による機械的性質の向上は困難であったので,NMPIH,O混合液(60:40,vlv)中,液温50℃で延伸し,つぎに張力下熱処理(室温から所定の温度まで12~13℃/minで昇温)を施した。200℃処理物(試料〔3〕)の複屈折は411×10-3となり,引張り弾性率,破断強度,破断エネルギーはそれぞれ19.8GPa,677,12.4MPaとなった。試料〔3〕を空気中300℃,120分放置したところ複屈折は449×IO-sとなり,引張り弾性率21.6GPa,破断強度593MPa,破断エネルギー9.26MPaを得た。これらの結果から,このポリマーの耐熱性のよさ,ならびに処理による延伸効果の保持が示された。